コード進行の作り方【初心者完全ガイド】無料ブラウザDAWで即実践
コード進行の作り方で初心者が最初に知るべきこと
「コード進行ってどうやって作るの?」——これが初心者の最大の疑問です。結論から言うと、コード進行は「ダイアトニックコード」というたった7つのコードの組み合わせから始めれば十分です。この記事では、音楽理論の基礎からDTMのピアノロールへの打ち込み方、そしてAIを使った自動生成まで、コード進行作りに必要なすべてを段階的に解説します。
コード進行の基礎:まずここだけ覚えれば大丈夫
「キー」とは何か?コード進行の土台
コード進行を作るには、まずキー(調)を決めます。キーとは「その曲で使う音の集まり」のことです。例えば「キーC(Cメジャー)」なら、ドレミファソラシの7音を使います。このキーを決めるだけで、使えるコードが自動的に7つに絞り込まれます。
ダイアトニックコードとは?7つの「使えるコード」
キーが決まると、そのキーの音だけで作られた「ダイアトニックコード」が得られます。キーCの場合、以下の7つです:
- Ⅰ(C) — 安定・落ち着き(トニック)
- Ⅱm(Dm) — 少し暗め・緊張感への橋渡し
- Ⅲm(Em) — 切ない・哀愁
- Ⅳ(F) — 明るい・広がり(サブドミナント)
- Ⅴ(G) — 緊張・解決したくなる(ドミナント)
- Ⅵm(Am) — 暗め・感情的(関係短調)
- Ⅶm♭5(Bdim) — 不安定・特殊な緊張感
初心者はⅠ・Ⅱm・Ⅳ・Ⅴ・Ⅵmの5つだけ使えば、プロが作るような曲の大部分は再現できます。
コードの「機能」を覚えると進行が組みやすい
ダイアトニックコードには3つの「機能」があります:
- トニック(T):安定。曲の始まりや終わりに使う。ⅠとⅢm、Ⅵm
- サブドミナント(SD):動き出し。ⅡmとⅣ
- ドミナント(D):緊張→解決。ⅤとⅦm♭5
基本的な流れは「T → SD → D → T」。これを繰り返すだけで自然に聴こえる進行ができます。
初心者が使える定番コード進行8選
理論を覚える前に、まずは定番パターンをコピーするのが最速です。以下はすべてキーCの例ですが、どんなキーでも同じ数字の関係(ローマ数字)で使えます。
①カノン進行(王道中の王道)
C → G → Am → Em → F → C → F → G
(Ⅰ→Ⅴ→Ⅵm→Ⅲm→Ⅳ→Ⅰ→Ⅳ→Ⅴ)
J-POPで最も使われる進行。パッヘルベルのカノンが元祖。「やさしさに包まれたなら」「Story」など無数の名曲がこの進行を使用。
②小室進行(切なさの定番)
Am → F → C → G
(Ⅵm→Ⅳ→Ⅰ→Ⅴ)
1990年代J-POPを席巻したTKサウンドの核心。切なさと疾走感が共存する。
③Ⅳ→Ⅴ→Ⅲm→Ⅵm(王道バラード進行)
F → G → Em → Am
バラードやサビで感情が高まるときに使いやすい。
④1645進行(ループ系の定番)
C → Am → F → G
(Ⅰ→Ⅵm→Ⅳ→Ⅴ)
繰り返しても飽きが来ない。Aメロ・Bメロを通じて使い続けられる。
⑤Just the Two of Us進行(洋楽ポップ・ネオソウル)
Fmaj7 → Em7 → Am7 → Dm7
ジャジーでお洒落なサウンド。おしゃれなポップスやシティポップに。
⑥50年代進行(ロックンロール・レトロ)
C → Am → F → G
リズムとコード感がシンプルで覚えやすく、ロック・ポップに応用しやすい。
⑦4536進行(涙の進行)
F → G → Am → Em
(Ⅳ→Ⅴ→Ⅵm→Ⅲm)
切なさや感動を演出したいサビに有効。
⑧ブルース進行(ファンク・ソウル)
C7 → F7 → G7
(Ⅰ7→Ⅳ7→Ⅴ7)
セブンスコードを使ったブルースの基本。ジャンルを問わず応用できる。
コード進行の「決め方」ステップバイステップ
「定番パターンはわかった。でも自分で作るにはどうすれば?」という疑問に答えます。
ステップ1:キーとテンポを先に決める
作りたい曲のイメージをざっくりでいいので固めます。
- 明るい曲 → メジャーキー(C・G・Dなど)
- 暗い・切ない曲 → マイナーキー(Am・Em・Dmなど)
- テンポ:ポップス80〜130BPM、バラード60〜80BPM、アップテンポ130〜160BPM
ステップ2:セクション(Aメロ・Bメロ・サビ)を分けて考える
同じコード進行を全パートで使い回すのではなく、セクションごとに感情の変化をつけるのがプロの作り方です。
- Aメロ:落ち着き・ストーリーの始まり → トニック系スタート(Ⅰ or Ⅵm)
- Bメロ:緊張感・盛り上がり前の溜め → サブドミナント・ドミナント多め
- サビ:解放・爆発 → Ⅳ→Ⅴ→Ⅰや転調を使って開放感を出す
ステップ3:4小節ループを先に作る
最初から8小節・16小節を作ろうとすると挫折します。まず4小節のコード進行ループを1つ作り、それを繰り返して曲の土台を確認します。「C → Am → F → G」を4小節繰り返すだけでも、音として鳴らすと「これ曲っぽい!」と感じられるはずです。
ステップ4:1コードずつ差し替えて変化をつける
ループが完成したら、1つのコードだけを変えてみます。例:「C → Am → Dm → G」(ⅣをⅡmに変更)。たったこれだけで雰囲気が変わります。こうして少しずつ自分のオリジナル進行を育てていきましょう。
ブラウザのDAW・ピアノロールでコードを無料で打ち込む方法
コード進行が決まったら、実際にDAWで打ち込んで音を確認しましょう。インストール不要・完全無料のLA Studio(ブラウザDAW)なら、ChromeやEdgeを開くだけで今すぐピアノロールにコードを打ち込めます。
ピアノロールへのコード打ち込み手順(LA Studio)
- エディタを開く:https://la-studio.cc/editor にアクセスし、MIDIトラックを追加
- インストゥルメントを選ぶ:Salamander Grand Piano(グランドピアノ音源)またはVital等のシンセを選択
- ピアノロールを開く:トラックのリージョンをダブルクリック
- コードを入力する:例えばCコード(ドミソ)なら、C4・E4・G4を同じタイミングで配置。1拍〜2拍単位で並べていく
- グリッドスナップを活用:LAメニューのグリッドサイズを「1小節」「2拍」に設定すると打ち込みやすい
- 再生して確認:スペースキーで再生し、耳で確認しながら調整
コードの構成音(ルート・3rd・5th)の位置
ピアノロールでよく使うコードの構成音は以下のとおりです(C4を基準):
- C(Cメジャー):C4 + E4 + G4
- Am(Aマイナー):A3 + C4 + E4
- F(Fメジャー):F3 + A3 + C4
- G(Gメジャー):G3 + B3 + D4
- Dm(Dマイナー):D4 + F4 + A4
- Em(Eマイナー):E4 + G4 + B4
セブンスコード(Am7など)を使いたい場合は、これらに7度の音を1つ追加するだけです。
コードのボイシングで雰囲気が変わる
同じCコードでも音の配置(ボイシング)を変えると印象が変わります:
- クローズドボイシング:C4+E4+G4(オクターブ以内に音を集める)→ ピアノらしい明確なコード感
- オープンボイシング:C3+G3+E4(音を広げて配置)→ 豊かで広がりのあるサウンド
- 転回形:E4+G4+C5(3rdを一番下に)→ 滑らかなコード進行の連結に使う
AIを使ったコード進行の自動生成
「理論は難しいから、まずAIに作ってもらいたい」という方向けに、AIコード生成の活用方法を解説します。
LA StudioのAI音楽生成機能でコード付きBGMを自動生成
LA StudioのAI音楽生成では、テキストで「シティポップ風のコード進行を使ったBGM」「切ないバラード」などと入力するだけで、コード進行を含む楽曲のオーディオを自動生成できます。生成した音源を参考にしながら、自分でコード進行を耳コピして学ぶ使い方もおすすめです。
ChatGPTでコード進行を提案してもらう方法
ChatGPTなどのAIチャットボットに「キーAmで切ないJ-POP風の8小節コード進行を作って」と入力するだけで、ローマ数字とコードネーム付きの進行を提案してもらえます。提案された進行をそのままDAWのピアノロールに打ち込めばすぐ確認できます。
Hooktheory(コード進行データベース)で参考曲を探す
Hooktheoryは、数万曲のコード進行データベースです。好きなジャンルや曲名で検索してコード進行のパターンを調べ、DTMの参考にすることができます。英語サイトですが、コードの数字表記は万国共通なので初心者でも使えます。
コード進行をより豊かにする応用テクニック
転調(キーチェンジ)でサビに感動を作る
Bメロ後にキーを半音〜1音上げる「転調」は、サビへの盛り上がりを劇的に高める定番技法です。例:AメロBメロをキーCで進め、サビだけキーD♭(半音上)に転調。J-POPバラードでは非常によく使われます。
ノンダイアトニックコードで色気を出す
ダイアトニック外のコードを1つだけ挟むと、意外性が生まれます。代表例:
- ♭Ⅶ(B♭):キーCにB♭を挟むとロック風の荒々しさが出る
- Ⅳm(Fm):FをFmに変えると一瞬暗くなり、エモーショナルな効果
- セカンダリードミナント(E7→Am):Amの直前にE7を挟むと解決感が強まる
コードのリズムを変えると雰囲気が一変する
同じ「C → Am → F → G」でも、コードを切り替えるタイミングを変えるだけで印象が変わります:
- 1小節ずつ変える → 落ち着いた、ゆったりしたイメージ
- 半小節ごと変える → テンポよく前進するイメージ
- 2小節同じコードを続ける → 溜め・緊張感が生まれる
まとめ:コード進行作りのロードマップ
コード進行の作り方は、段階を追って習得するのがポイントです:
- まず定番進行を丸暗記:カノン・1645・小室進行の3つだけ覚える
- キーとダイアトニックコードを理解:使える7つのコードを知る
- 4小節ループをDAWで鳴らす:インストール不要のブラウザDAWで即実践
- セクションごとに変化をつける:Aメロ・Bメロ・サビで印象を変える
- 応用テクニックで色付け:転調・ノンダイアトニック・リズム変化
理論を覚えながら並行して耳で確認することが最短ルートです。LA StudioのブラウザDAWならインストール不要で今すぐピアノロールを試せます。まずは「C → Am → F → G」の4コードを打ち込んで音を出してみましょう。それだけで作曲の第一歩が踏み出せます。
よくある質問
Q. コード進行を作るのに音楽理論は必ず必要ですか?
A. 必須ではありません。定番の進行パターンを丸ごとコピーするだけでも、十分に聴き映えする曲が作れます。理論は「なぜこの進行が気持ちいいのか」を説明するものなので、まずは好きな曲のコード進行を耳コピ・模倣することから始めるのがおすすめです。理論は後から自然と身についていきます。
Q. キーはどうやって決めればいいですか?
A. 最初はキーCかキーAmから始めることをおすすめします。どちらも白鍵だけで構成されるため、ピアノロールやピアノ鍵盤で視覚的に理解しやすいです。ボーカルがいる場合は、歌いやすいキーを優先してください。DAWのMIDIトラックはあとからキーを変換(トランスポーズ)できるので、最初は音域を気にせず作り始めて問題ありません。
Q. コード進行は何小節が正解ですか?
A. 決まりはありませんが、4小節か8小節のループが最もよく使われます。Aメロ8小節・Bメロ8小節・サビ8小節という構成が典型的です。最初は4小節ループを1つ作って繰り返し、曲全体の骨格ができてから各セクションにバリエーションをつけていくと作りやすいです。
Q. ピアノロールへのコード打ち込みで無料で使えるツールは何ですか?
A. 無料で使えるDAW・ピアノロールツールとしては、ブラウザで動くLA Studio(インストール不要)、デスクトップアプリのGarageBand(Mac限定)、LMMS(Windows/Mac/Linux)、Cakewalk by BandLab(Windows限定)などがあります。LA Studioはブラウザだけで動作し登録も不要なので、最も手軽にコード打ち込みを試せます。
Q. コード進行とメロディはどちらを先に作るべきですか?
A. どちらでも構いませんが、初心者にはコード進行を先に作る「コードファースト」がおすすめです。コード進行が決まれば、そこに乗せられるメロディの「音の候補(コードトーン)」が絞れるため、メロディ作りが格段に楽になります。鼻歌やハミングでメロディが先に浮かんだ場合は、そのメロディに合うコードを後から当てはめる「メロディファースト」でも問題ありません。