LA STUDIO

オフボーカル音源の作り方と、声が残るときの確認手順

標準分離とHQ分離の違い、WAV保存、残留ボーカルの聴き方をLA Studioの操作に沿って説明します。

カラオケ用の伴奏を作るには、完成済みの曲を「ボーカル」と「伴奏」に分離し、伴奏を書き出します。LA Studioでは標準分離を無料・登録なしで利用できます。ただし、元の録音に戻す処理ではありません。声の残りや楽器の欠けが生じるため、使う前の試聴が必要です。

用意する音源と処理モード

自分で録音した曲や、処理する権限のある音源を用意します。可能ならWAVかFLACを使い、MP3を何度も変換したファイルは避けます。WAVに変換するだけで、失われた音質が戻るわけではありません。

標準分離はブラウザ内で処理します。モデルの初回ダウンロードと端末のメモリが必要です。HQボーカル分離は別のクラウド処理で、選択すると音源がサーバーに送信されます。無料プレビューとフル処理の利用条件は画面で確認してください。HQでも声が完全に消える保証はありません。

LA Studioで伴奏を書き出す

  1. ボーカル除去を開き、音源を選択します。初回はモデルの読み込みが終わるまでタブを閉じないでください。
  2. まず標準モードで分離します。長い録音で止まる場合は、短い区間の音源で読み込みと処理ができるか切り分けます。
  3. 結果の伴奏(Instrumental)を再生し、サビと曲の終わりを確認します。ボーカル側も聴くと、どの楽器が誤って取り除かれたか分かります。
  4. 伴奏をWAVで保存します。MIXを続ける場合はエディタに読み込み、原音とは別トラックに置きます。

声が残る場所を、3つに分けて聴く

  • 言葉が残る:メインボーカルの分離残りです。声の強いサビで確認します。
  • 語尾だけ広がる:リバーブやコーラスが伴奏として残っている可能性があります。歌の直後の隙間を聴きます。
  • ギターやシンバルが揺れる:楽器の一部も声と一緒に分離された可能性があります。伴奏全体の自然さを優先します。

比較時は再生音量を近づけます。大きいほうを高音質と判断しやすいためです。HQを試す場合も、同じ区間でプレビューを比べてからフル処理を選びます。

練習用と公開用で確認すること

練習用なら、自分が歌う範囲でメロディやリズムが聴き取れるかが判断基準です。公開する作品では、伴奏の音質に加えて、その録音と楽曲の利用条件を別途確認します。ボーカル除去によって元の音源の権利がなくなることはありません。アーティスト名の記載だけで利用許諾を得たことにはなりません。

次の作業

ギターだけを減らしたい、ドラムを練習用に抜きたい場合は、6ステム分離のガイドへ。ボーカルを重ね録りする場合は、録音前のチェックから進めてください。

元の伴奏がわかる素材で聴き比べる

カラオケの比較例では、歌声入りのミックス、実際の標準分離結果、混ぜる前の伴奏を聴けます。声の残りと、伴奏の欠けの両方を確認してください。意図的に単純な合成伴奏を使った教材なので、複雑なアレンジの曲では結果が異なります。

実録ギターと歌声で、伴奏の残り方を確認する

別々に録音されたCC0のアコースティック・ギターと歌声を使い、15秒の教材ミックスから標準モードのinstrumentalを保存しました。入力、実際に保存した伴奏、混ぜる前のギターを同じ位置で比べられます。

歌声は前半7.5秒に入り、後半はギターだけです。前半の声残りとギターの響き、後半の伴奏の変化を確認します。保存された伴奏は比較用ギターより小さい音量なので、音量差だけで分離品質を決めないでください。実演は標準モードの結果で、HQの品質比較ではありません。