無料の6ステム分離 — ギター・ピアノも個別に抽出(登録不要)
このツールは1曲をボーカル・ドラム・ベース・ギター・ピアノ・その他の6パートに分離します。無料のステム分離ツールの多くは2ステム(ボーカルと伴奏)止まりで、6ステム対応のサービスも通常はアカウント登録やクレジット購入が必要です。ここでは登録なしで6ステムすべてを試聴・ダウンロードできます。
仕組みは Demucs 系の AI モデルで、あなたのブラウザの中で直接動きます。サーバーの順番待ちがなく、音声ファイルが端末の外へ送信されることもありません。
処理はすべてあなたの端末上で行われます。音源がサーバーにアップロードされることはありません。
曲を6ステムに分離する手順
- 曲をアップロードMP3・WAV・FLAC・M4A などの楽曲をドロップします。処理はすべてブラウザ内で行われ、ファイルは端末の外に送信されません。
- 6ステムに分割Demucs ベースの AI がボーカル・ドラム・ベース・ギター・ピアノ・その他の6パートに分離します。ほとんどの無料ツールが2ステム止まりのところ、ギターとピアノも個別に取り出せます。
- 各ステムを試聴分離が終わったら各パートをその場で再生して、抜き出したい素材を確認します。
- ダウンロードまたはDAWで編集任意のステムを WAV で保存するか、そのままブラウザ DAW に読み込んでリミックスやカラオケ作成に進めます。
なぜ2ステム・4ステムより6ステムが便利なのか
2ステム分離(ボーカル/伴奏)はカラオケ作成には十分ですが、「ギターだけ聴きたい」「ピアノだけ消したい」はできません。4ステム(ボーカル・ドラム・ベース・その他)でも、ギターとピアノは「その他」に混ざったままです。6ステムなら、ギター練習用にギターを抜いたマイナスワン音源、ピアノ採譜用のピアノ単体、サンプリング用のドラムループなど、パート単位の用途がすべて可能になります。
具体的にどう違うか:ギターを練習している人は、原曲からギターだけを消した音源に合わせて弾けます。ピアノを耳コピしたい人は、他の楽器に埋もれていないピアノ単体を聴けます。リミックスを作る人は、6パートを別々のトラックとしてDAWに並べて、自由に組み替えられます。
そのほかの定番の使い方:ボーカル+その他だけ残してアコースティック風アレンジを作る、ドラムとベースだけ残してラップ用ビートにする、カラオケ用にボーカルだけ消す(2ステムと同じことも当然できます)、バンド練習用に自分のパートだけ抜いたマイナスワンを作る、などです。
ボーカル除去ツールとの使い分け
「カラオケ音源が欲しいだけ」なら、姉妹ツールのボーカル除去(2ステム)の方が速くてシンプルです。ボーカルと伴奏の2ファイルだけが欲しい場合はそちらを、楽器ごとに分けたい・特定のパートだけ抜きたい・リミックス素材が欲しい場合はこの6ステム分離を使ってください。同じAI基盤なので音質の傾向は共通です。
AIステム分離の仕組み(ざっくり)
この種のAI(ここでは Demucs 系モデル)は、パートごとの素材が揃った大量の楽曲で「完成ミックスから各パートを推定する」ことを学習しています。曲を時間×周波数のマップ(スペクトログラム)として見て、各成分がどの楽器に属するかを推定し、6つのパートに振り分けます。学習で聴いたことのあるパターンに近いほど分離はきれいになり、珍しい音色や強く加工された音は「その他」に入りやすくなります。
きれいに分離するコツは入力の質です。できるだけ高ビットレートの音源(可能ならWAV/FLAC、MP3なら320kbps程度)を使い、一度ステム分離した音源を再分離するような多重処理は避けましょう。再エンコードを重ねた音源は情報が欠けており、分離品質も落ちます。
ステムを取り出した後の流れ
各ステムは WAV で個別にダウンロードできるので、Ableton・FL Studio・Logic などお使いのDAWにそのまま読み込めます。DAWを持っていない場合は、このサイトのブラウザDAWに6ステムをワンクリックで展開できます。トラックごとに音量・パン・エフェクトを調整して、そのままリミックスやマイナスワン音源を書き出すところまでブラウザで完結します。
関連ツールとの組み合わせも便利です。抜き出したボーカルはオートチューンでピッチ補正でき、ギターやピアノのステムは音声→MIDI変換で採譜できます。BPM検出と組み合わせれば、リミックスのテンポ合わせも簡単です。
なぜ無料で提供できるのか
種明かしは単純で、分離処理があなたの端末上で動くからです。サーバーでGPUを回すサービスは1曲ごとにコストがかかるため、分数制限や有料クレジットが必要になります。ブラウザ内処理ならその原価がほぼゼロなので、回数制限なしで無料公開できます。LA Studio の収益は、クラウド処理が必要な一部の高度な機能(AI音楽生成など)の Pro プランから得ています。ステム分離自体に隠れた制限や透かしはありません。
標準(無料・オンデバイス)とHQボーカル(Pro・クラウド)
このページのほとんどは「標準モード」の説明です。標準モードは無料の6ステム分離で、すべてブラウザ内で動作し、登録不要・回数無制限・アップロードなし。これが基本のツールで、その方針は変わりません。一方で「できるだけクリーンなボーカルと伴奏の分離が欲しい」という場合のために、オンデバイスモデルの代わりにクラウドGPU上のより大きなモデルを使う、オプションのHQボーカルモードを用意しています。
正直なトレードオフはこうです。HQモードは6ステムではなく2ステム(ボーカル+伴奏)で、レンタルGPU上で動くため有料機能です(Proは1日15回、それ以外はクレジット5枚/曲)。さらに、HQモードはファイルをクラウドGPUにアップロードして処理し、1時間以内に削除します。どの曲も先に30秒の無料プレビューが使えるので、課金する前に無料版とHQ版を聴き比べられます。標準モードの結果で十分なら——多くの用途では十分です——無理に切り替える必要はありません。
正直な注意点
まず速度について。処理はあなたの端末上で動くため、所要時間はPCの性能次第です。WebGPU対応の最近のPCなら1曲数分が目安ですが、古い端末や長い曲ではもっとかかります。その代わり、混雑によるサーバー待ちは一切ありません。
次に品質について。どんな分離AIでも、結果は元のミックスに依存します。帯域が近い楽器(アコースティックギターとピアノなど)は互いに少しにじむことがあり、歪んだギターの壁のようなミックスでは分離が難しくなります。練習・採譜・リミックスには十分な品質ですが、「完全にクリーンな分離」を保証するツールは存在しません。
最後に環境について。6ステム分離はAIモデルとしては重い処理なので、メモリの少ない端末や非常に長い音源(DJミックス1時間分など)では失敗することがあります。その場合は曲単位に切って処理するか、PCで実行してください。ブラウザは最新の Chrome / Edge が最も安定します。
他のステム分離サービスとの比較
主要なステム分離ツールとの違いを、ステム数・登録の要否・処理場所で比較しました。
各サービスの仕様は2026年7月時点の公開情報に基づきます。最新情報は各公式サイトでご確認ください。
よくある質問
ステム分離は無料ですか?登録は必要ですか?
はい、無料・登録不要です。曲をドロップするだけで6ステムに分離でき、各ステムのダウンロードにもサインアップは要りません。
どの6ステムに分離できますか?
ボーカル、ドラム、ベース、ギター、ピアノ、その他(シンセ・ストリングスなど残りの要素)の6パートです。ギターとピアノを個別に取り出せるのが2ステム・4ステムのツールとの大きな違いです。
音声ファイルはサーバーにアップロードされますか?
いいえ。無料の標準ステム分離はAI(Demucs)がブラウザ内で動作し、音声が端末の外に送信されることはありません。例外はオプションのHQボーカルモードのみで、こちらはクラウドGPUにアップロードし、ファイルは1時間以内に自動削除されます(下記のHQの項目を参照)。
HQボーカル分離とは何ですか?
HQボーカル分離は、より高音質なボーカル/伴奏の2ステム分離を提供する有料オプション(Pro またはクレジット)です。ブラウザ内ではなくクラウドGPUで処理するため、無料のオンデバイス6ステム分離よりクリーンな結果になります。まず30秒の無料プレビューで音質を確認でき、フル処理はProなら1日15回、非Proはクレジット5枚/曲です。アップロードしたファイルは1時間以内にサーバーから削除されます。無料の標準ステム分離は引き続き100%あなたの端末内で処理され、アップロードはありません。
なぜ2ステムより6ステムが良いのですか?
2ステム(ボーカル/伴奏)ではギターだけ抜く・ピアノだけ消すといった操作ができません。6ステムなら特定の楽器の練習、サンプリング、パート差し替えなど用途が大きく広がります。
処理にはどれくらい時間がかかりますか?
端末の性能に依存します。WebGPU 対応の最近のPCなら数分以内が目安ですが、長い曲や古い端末ではもう少しかかります。処理はあなたの端末上で行われるため、サーバーの順番待ちはありません。
ステムは完全にクリーンに分離できますか?
正直に言うと、完璧ではありません。分離品質は元のミックスに依存し、似た帯域の楽器同士(ギターとピアノなど)では多少のにじみが残ることがあります。それでも練習・リミックス・サンプリング用途には十分な品質です。
対応フォーマットと出力形式は?
入力は MP3・WAV・FLAC・M4A などの主要フォーマットに対応しています。出力は各ステムを個別の WAV ファイルとしてダウンロードできます。
分離したステムを商用利用できますか?
ツール自体に制限はありませんが、他人の楽曲を分離した場合、その音源の権利は元の権利者にあります。公開・配信には原曲の許諾が必要です。自作曲やライセンス取得済み音源なら自由に使えます。