MIDIピアノロールでコード進行を打ち込む完全ガイド
MIDIピアノロールでコード進行を打ち込もう
DTMを始めたばかりの方が最初につまずくのが「コード進行の打ち込み方」です。楽譜は読めないけれど、好きな曲のような雰囲気を出したい——そんな悩みを持つ方に向けて、この記事ではMIDIピアノロールを使ったコード進行の基本から実践的なテクニックまでを徹底解説します。
MIDIとピアノロールの基本を理解する
MIDIとは「Musical Instrument Digital Interface」の略で、音そのものではなく「どの音をいつ・どの強さで弾くか」という演奏情報を記録する規格です。DAW(デジタルオーディオワークステーション)のピアノロールは、このMIDI情報をグラフィカルに表示・編集するツールです。
画面の縦軸が音の高さ(ピッチ)、横軸が時間を表しており、色付きのブロック(ノート)を並べるだけで演奏データが作れます。楽譜が読めなくてもOKなので、初心者に非常に優しい仕組みです。
コード進行の基礎知識
コードとは何か?
コードとは複数の音を同時に鳴らす「和音」のことです。例えばCメジャーコード(Cコード)はド・ミ・ソの3音を同時に押さえることで完成します。コードを組み合わせた流れが「コード進行」であり、楽曲の雰囲気や感情を大きく左右します。
初心者におすすめのコード進行
まずは以下の定番コード進行から始めましょう。Cメジャーキーを例に挙げます。
- C → G → Am → F(Ⅰ→Ⅴ→Ⅵm→Ⅳ):いわゆる「王道進行」。Jポップで非常によく使われる安定感のある進行です。
- Am → F → C → G(Ⅵm→Ⅳ→Ⅰ→Ⅴ):マイナー始まりの切ない雰囲気。バラードやR&Bに最適。
- C → Am → F → G(Ⅰ→Ⅵm→Ⅳ→Ⅴ):「カノン進行」とも呼ばれるクラシックな進行。明るく爽やかな印象。
ピアノロールへの打ち込み手順
ステップ1:BPMとキーを設定する
打ち込みを始める前に、テンポ(BPM)と楽曲のキーを決めましょう。BPMは楽曲のスピード感を決定し、キーはどの音を中心に使うかを定めます。最初はBPM80〜100、キーはCメジャーがわかりやすくておすすめです。
ステップ2:コードのノートを入力する
ピアノロール上でCコード(ド・ミ・ソ)を入力する場合、C4・E4・G4の3つのノートを同じ位置(同じ時間軸)に並べます。ノートの長さは1小節や2拍など、曲の雰囲気に合わせて調整してください。
ステップ3:コードを4小節分並べる
王道進行「C → G → Am → F」であれば、4つのコードをそれぞれ1小節ずつ並べます。各コードの構成音は以下の通りです。
- C(Cメジャー):C4・E4・G4
- G(Gメジャー):G3・B3・D4
- Am(Aマイナー):A3・C4・E4
- F(Fメジャー):F3・A3・C4
ステップ4:ベロシティを整えてニュアンスを出す
ノートの「ベロシティ(velocity)」とは音の強さのことです。全ノートを同じ強さにすると機械的になりがちなので、強拍のベロシティをやや高く(100前後)、弱拍を低め(70〜80)に設定するだけで一気に表情が出ます。
打ち込みをもっとリアルにするテクニック
アルペジオで動きをつける
コードの音を同時に鳴らす代わりに、下から順番に少しずらして鳴らすのが「アルペジオ(分散和音)」です。ピアノロール上で各ノートの開始タイミングを数tick(約10ms)ずつずらすだけで、ストリングスやピアノのような流れるような表現になります。
クォンタイズを使いこなす
クォンタイズとは、ノートの位置を指定したグリッド(16分音符など)に自動で揃える機能です。手で入力したノートのズレを補正するのに便利ですが、100%かけると逆に機械的になるため、50〜80%程度にとどめてヒューマンな揺れを残すのがコツです。
コードボイシングを変えてみる
同じコードでも音の配置(ボイシング)を変えると印象が変わります。例えばCコードを「C4・E4・G4」ではなく「E3・G3・C4」(第1転回形)にするだけで、ピアノらしいなめらかな動きが生まれます。隣り合うコード間の音の移動距離をなるべく小さくする「ボイスリーディング」を意識すると、プロっぽいサウンドに近づきます。
LA StudioのMIDIエディタで今すぐ試そう
コード進行の打ち込みを実際に試してみたいなら、ブラウザで完結する無料DAW LA Studioで無料で試す