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MIDIエクスポートのやり方完全ガイド【無料・SMFダウンロード対応】

MIDIエクスポートとは?SMFファイルとの関係を理解しよう

「MIDIエクスポート」とは、DAW上で打ち込んだノート情報・ベロシティ・テンポなどのデータをSMF(Standard MIDI File)形式のファイルとして書き出すことです。音声データ(WAV/MP3)とは異なり、MIDIファイルにはサウンド(波形)は含まれず、「どの音を・いつ・どの強さで鳴らすか」という演奏指示データだけが記録されています。

MIDIエクスポートが必要になる主な場面は次の3つです。

  • DAW間のデータ移行:例えばCubaseで打ち込んだフレーズをLogic Proで使いたい場合
  • 楽譜ソフトへの読み込み:FinaleやMuseScore、Domino等へのインポート用
  • スコア共有・コラボ:作曲家同士でメロディラインやコード進行を共有する際

この記事では、主要DAWそれぞれのMIDIエクスポート手順を具体的なステップで解説します。さらに無料でSMFをダウンロード・書き出しできるブラウザツールも紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。

DAWでMIDI編集をしている様子

主要DAW別:MIDIエクスポートの手順

① Cubase / Nuendo でのMIDIエクスポート

Cubase(Steinberg)はプロユーザーに最も普及しているDAWの一つで、MIDIエクスポートも柔軟に設定できます。

  1. プロジェクトウィンドウで書き出したいMIDIトラック(またはインストゥルメントトラック)を選択する
  2. メニューバーから 「ファイル」→「書き出し」→「MIDIファイル」 を選択
  3. 保存先とファイル名を指定し、「SMF タイプ 0」か「SMF タイプ 1」 を選ぶ(複数トラックをまとめる場合はタイプ0、トラック別に保持したい場合はタイプ1が一般的)
  4. 「エクスポート」をクリックすれば .mid ファイルが生成される

注意点:インストゥルメントトラックはそのままではMIDIエクスポートできない場合があります。「MIDIに変換」してからエクスポートするか、「選択したイベントを結合」を先に行ってください。

② Logic Pro でのMIDIエクスポート

  1. 書き出したいリージョンをトラックエリアで選択する
  2. メニューから 「ファイル」→「書き出す」→「プロジェクトをMIDIファイルとして…」 を選択
  3. 保存場所を指定して「保存」をクリック

Logic Proではプロジェクト全体を1つのSMFとして書き出します。特定のトラックのみ書き出したい場合は、不要なトラックをミュートするか削除してから実行してください。

③ FL Studio でのMIDIエクスポート

  1. ピアノロールで書き出したいパターンを開く
  2. ピアノロール上部メニューの 「ファイル」→「Export as MIDI file」 を選択
  3. 保存先を指定して「保存」

FL Studioはパターン単位でMIDIエクスポートします。プロジェクト全体ではなく特定フレーズだけを素早く書き出せるのが特徴です。

④ Ableton Live でのMIDIエクスポート

  1. 書き出したいMIDIクリップを右クリック
  2. コンテキストメニューから 「MIDIクリップをエクスポート…」 を選択
  3. 保存先を指定して完了

Ableton Liveはクリップ単位でのエクスポートが基本です。複数クリップを一括でSMFに書き出す場合は、Arrangement Viewに配置してから操作すると効率的です。

⑤ GarageBand でのMIDIエクスポート

GarageBandは標準機能でのMIDIエクスポートが制限されていますが、以下の手順で対応できます。

  1. 書き出したいトラックを選択し、「共有」→「曲をプロジェクトにエクスポート(Logic Pro X)」 を使いLogicに送る
  2. Logic Pro XでMIDIエクスポートを実行する

あるいは、後述するブラウザベースのツールを活用するのも有効な手段です。

⑥ Domino(Windows無料DAW)でのMIDIエクスポート

  1. メニューバーから 「ファイル」→「名前を付けて保存」 を選択
  2. ファイル形式を「MIDIファイル (*.mid)」に指定して保存

DominoはもともとスタンダードなSMF形式でデータを扱っているため、エクスポートは非常にシンプルです。

音楽スタジオのMIDIコントローラーとDAW

SMFタイプ0とタイプ1の違い——どちらを選ぶべきか

MIDIファイル(SMF)には「タイプ0」と「タイプ1」の2種類があります。用途に合わせて選びましょう。

  • SMF タイプ0:すべてのトラックを1つのチャンネルストリームに統合した形式。ハードウェア音源や古い機材との互換性が高い。着信音用MIDIなどはほぼタイプ0
  • SMF タイプ1:複数トラックの情報をそれぞれ保持する形式。DAW間の移行や楽譜ソフトへの読み込みにはこちらが適している

DAW同士のデータ共有や楽譜ソフト(MuseScore、Finale等)への取り込みを目的とするなら、タイプ1を選択することをおすすめします。MIDIの標準仕様(MIDI.org公式)も参照してください。

無料でMIDIエクスポートできるブラウザDAW「LA Studio」

「DAWをインストールしていない」「手元のPCに環境が整っていない」という場合は、ブラウザだけで完結するDAWが便利です。LA Studio(エディタ)は完全無料・登録不要でブラウザ上でMIDI打ち込みとエクスポートが行えます。

LA StudioでMIDIをエクスポートする手順は以下の通りです。

  1. LA Studioのエディタをブラウザで開く(インストール不要)
  2. ピアノロールでMIDIノートを打ち込む、またはオーディオファイルを読み込んで自動MIDI変換(Audio to MIDI / Basic Pitch)を使用する
  3. エディタ上部のメニューから「MIDIエクスポート」を選択
  4. .midファイルとしてブラウザから直接ダウンロードできる

ソフトのインストールが不要なため、出先やChromebookでも作業できるのが大きな利点です。なお、LA Studioは楽譜画像をアップロードするだけでMIDIに変換する楽譜OCR機能(LEGATO AI)も搭載しており、手書き楽譜や既存の楽譜PDF からMIDIデータを生成することも可能です。

MIDIエクスポート時によくあるトラブルと解決策

トラブル①:書き出したMIDIを別のDAWで開くとテンポがずれる

SMFにはテンポ情報が埋め込まれますが、ツール側で「テンポトラックを含める」オプションがオフになっていることがあります。エクスポート設定でテンポ情報の書き出しを有効にしているか確認してください。また読み込み側のDAWで「SMFのテンポを使用」設定を有効にする必要がある場合もあります。

トラブル②:ピッチベンドやCC情報が再現されない

DAWによっては自動化(オートメーション)データをMIDIのCC(コントロールチェンジ)情報として書き出す設定が別途必要です。エクスポートダイアログで「コントローラーデータを含める」「ピッチベンドを含める」などのオプションを確認しましょう。

トラブル③:インストゥルメントトラックがMIDIとして書き出せない

Cubaseのインストゥルメントトラックなど、一部のDAWではプラグイン音源と紐付いたトラックをそのままMIDIエクスポートできません。この場合は「MIDIトラックに変換」してからエクスポートするか、ピアノロール内のノートをコピーして新規MIDIトラックにペーストしてください。

トラブル④:和音(コード)が正しく出力されない

コード入力ツールなどで一括入力したコードが正しいMIDIノートとして書き出されていない場合は、「コードをノートに展開」する操作が必要なことがあります。ツールのヘルプやマニュアルを確認してください。

MIDIエクスポートしたファイルの活用方法

書き出したSMFファイルは、以下のような用途で広く活用できます。

  • 楽譜ソフトでの浄書MuseScore(無料)やFinale、Sibeliusに読み込んで五線譜として印刷
  • 別DAWでの編曲・リアレンジ:DAW間のメロディ・コード進行移行に最適
  • ハードウェア音源・シンセサイザーへの再生:Roland/YAMAHAなどのハードウェア音源にUSB MIDIで再生させる
  • 教育・練習用途:ピアノ練習ソフト(Synthesia等)に読み込んで練習曲として使用
  • AIアレンジツールへの入力:MIDIを受け付けるAI作曲サービスへの素材として活用
楽曲制作・ピアノと楽譜

よくある質問

Q. MIDIファイル(.mid)とオーディオファイル(.wav/.mp3)の違いは何ですか?

A. MIDIファイルは「どの音をいつ・どの強さで鳴らすか」という演奏データのみを持ちます。サウンド(波形)は含まれていないため、ファイルサイズは非常に小さく(数KB〜数十KB程度)、読み込む音源によって音色が変わります。一方WAV/MP3は実際の波形データを含む音声ファイルで、どこで再生しても同じ音が出ます。

Q. MIDIエクスポートは無料でできますか?

A. 多くの有料DAW(Cubase、Logic Pro、FL Studio等)に標準搭載されています。またLA StudioのようなブラウザDAWや、DominoなどのフリーウェアDAWを使えば完全無料でMIDIの打ち込みとエクスポートが可能です。

Q. SMFタイプ0とタイプ1はどちらを選ぶべきですか?

A. 別のDAWや楽譜ソフトに読み込む場合はタイプ1、ハードウェア音源やレガシー機材との互換性が必要な場合はタイプ0を選ぶのが一般的です。迷ったらタイプ1を選んでおけばほぼ問題ありません。

Q. オーディオファイルをMIDIに変換してエクスポートできますか?

A. はい。LA StudioのAudio to MIDI変換(Basic Pitch)機能を使えば、WAVやMP3などの音声ファイルを自動でMIDIトラックに変換し、そのままSMFとしてエクスポートできます。Melodyneのような有料ソフトを使わずにブラウザ上で完結できるのが特徴です。

Q. ピアノロールのデータをMIDIで書き出すと、プラグイン音源の音色情報も保存されますか?

A. 基本的には保存されません。MIDIファイルには音色番号(プログラムチェンジ)を埋め込むことはできますが、特定のVSTプラグインのプリセット設定などは含まれません。音色情報ごと保存したい場合はDAW独自のプロジェクトファイル(.cpr、.als、.logicx等)で保存してください。

まとめ

MIDIエクスポート(SMF書き出し)は、DAW間のデータ連携・楽譜制作・ハードウェア音源との連携など、音楽制作の幅を大きく広げる重要な操作です。Cubase、Logic Pro、FL Studio、Ableton Liveいずれも数ステップで書き出せます。DAWが手元にない場合や手軽に試したい場合は、ブラウザで完結するLA Studio(無料)のMIDIエクスポート機能を活用してみてください。インストール不要で今すぐMIDIの打ち込みから書き出しまで行えます。

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